社会的証明とは?

合コンの後、同性から「合コンにいたAさんのこと、どう思う?」などのように聞かれたことはないでしょうか。
私は、たまにあります。
私自身は、自分の好みが決まっていて人に意見を聞くことがないので、なぜ、このように聞いてくるのか理解できませんでしたし、むしろ、このように言ってくる人は、私に「自分がAさんを狙うから、Aさんを狙うな」と釘をさしているのかと思っていましたが、実は、必ずしも、そうではありませんでした。
なぜ、このように言ってくるのか。
これが「人は、人の評価に影響される習性(社会的証明)」です。どういう習性なのかといえば、一言でいうと「隣の芝は青く見える」です。

ものすごく極端な例になりますが、目の前に何の変哲もない石ころがあったとします。
もちろん、その石ころに価値がありませんが、誰か1人やってきて、「スゴイ価値がある石ころだ!」と言い出したとすれば、その石ころに価値を感じるのではないでしょうか。
感じないって?
では、更に、もう1人やってきて、「こんなに価値がある石ころは見たことがない」と言い出せば、どうでしょうか。その石ころに価値を感じるのではないでしょうか。
感じないって?
では、更にもう1人、更にもう1人、更に……と、100人が集まって、みんなで「こんなに価値がある石ころは見たことがない」と言い出せば、どうでしょうか。その石ころに価値を感じるのではないでしょうか。
いい加減、価値を感じると思います。
つまり、人は、他の人が「価値がある」と感じていれば、それが本当は無価値のものであったとしても、価値を感じてしまうものなのです。
この効果は、特に確証がないときに顕著に表れるとのことです。つまり、価値があるかないか判断がつかず迷っているときほど、他人の評価を鵜呑みにする傾向があるのです。

というわけで、話を元に戻します。
合コンのとき、なぜ「合コンにいたAさんのこと、どう思う?」などのように聞いてくるのでしょうか。
このように聞いてくる人は、Aさんを「いいかもしれない。でも、いいか悪いか、わからない」くらいの評価、つまり、Aさんの価値について絶対的な自信がないのでしょう。だからこそ、他の人の評価を知って、その評価で、Aさんを狙うかどうかを決めたいのでしょうね。実際、このように聞いてくる人は、私や他の人が「Aさん、いいと思うよ!」などと言ったときから、積極的に、その異性を狙い始めます。逆に、私や他の人が「Aさんって、イマイチ……」などといえば、狙わなくなります。

この人の習性を何に活かせるのかというと、モテる環境作りです。詳しくは後述します。
ちなみに、懇意にしている女性たちに聞いたところ、この現象は「よくある」と言っていたので、女性の方が多い現象のようですし、実際、この習性は女性にこそ威力が発揮されると思います。

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