飲み会や合コンの「席順」も心理を考えて決めるべし!

あなたが主催する飲み会に、お目当ての子が参加することになりました。
で、あなたには「席順を決める権限」があったとしましょう。
どうします?
私なら、幹事の権限を使って、席を決めます。
なぜって?

少しでも気に入られる確率を増加させるためです。

でも、どういう席順にすればいいのでしょうか?
というわけで、たとえば、以下の6名席の場合、
(1)お目当ての子は、どこに座らせます?
(2)あなたはどこに座ります?

 4      5      6
 1      2      3
<入口>

私ならば、以下のようにします。

(1)お目当ての子は、「4」に座らせます。
※)ここも細かい話はありますが、女性が相手ならば「4」が無難かなと。相手が男性ならば「6」が無難かなと。

(2)私は、よく幹事をするので、実務上の問題で、「1」に座ってしまいますが、理想をいえば「2」でしょうね。
※)「5」もありですが、露骨過ぎますし、女性を相手にする場合は、避けた方がいいと思います(理由は後述)。

なぜ、このように席順をこだわるのでしょうか。

席順にこだわる理由は自己知覚

自己知覚とは、簡単にいえば、「結果」から「自分の心を知る」こともあるっていう理論です。つり橋効果が、有名な話ですよね。
……どういう理論なのか、簡単に説明します。

たとえば、合コンで女性がいて、かなりドキドキしたとしましょう。

<ふつう>
「あの女性、好みのタイプだ」と「自分の心」で感じているから、その結果、ドキドキすると考えますよね。つまり、あの人って好みのタイプという「自分の心」から始まって、その「結果」、ドキドキしたのだと考えるわけです。

このように人って、ふつうは、「自分の心」から始まって(=あの女性、タイプだと感じている)、「結果」が得られる(=ドキドキする)と考えます。

でも、人って、錯覚するときもあるんですね。
※)それを実験したのが、つり橋効果です。

<錯覚>
合コンに参加して、かなりドキドキしていたとしましょう。
なぜ、ドキドキしているのか、わからない。そういうときの話。
このときって、「結果」の「ドキドキ」だけがあるわけですよね。
その結果の原因、つまり、なぜドキドキしているのか、ハッキリはわからない。
で、人って、ふつうは、「自分の心」から始まって、「結果」が得られると考えるので、「自分の心で何かを感じているからドキドキしている」と考えます。
で、そのドキドキは、目の前の女性が魅力的だから、ドキドキしていると錯覚するときがあるんですね。
しかし――。
実際は、ドキドキしていたのは、単に豪華でオシャレな店で、緊張していたためでした……チャンチャン。
っていうオチのときが、よくあるんです。

要は以下です。
「なんか、ドキドキしているぞ!なんで?」
→実際は、豪華でオシャレな店で緊張していてドキドキしている
→しかし、それがわかっていない。なぜ、ドキドキしているのか考える
人はふつう「自分の心」から始まると考える。
すなわち、「目の前の女性がタイプと自分の心で感じているからドキドキしている」と錯覚することがある。

まとめると、自己知覚ですが、要するに、「結果(自分の行動、生じた状況)」を手掛かりにして、「自分の心(内的状態、つまり態度・感情・動機の強さなど)」を知ることがあるっていう理論です。

……この自己知覚の話、信じられないですよね。
「オレは、そんな錯覚なんかしないよ!」と思うかもしれませんし、実際、少なくても、わたしは信じられませんでした。
しかし――。
話が長くなるので、割愛しますが、人脈を作ったり、その他色々なことをしている際、自己知覚理論って、結構、正しいかもって思うことがあったんですね。

スポンサード リンク


席順の効果は低いが、ちりも積もれば山となる

「なぜか安心する」

お目当ての人に、そう感じさせることができれば、先程の自己知覚の話にあったように、以下のようになります。

なぜか安心する
→あなたが安心させる存在なのだと錯覚する。

だから席順なんですね。
お目当ての人に「安心」を感じさせる席に座らせることができれば、それを「あなたが安心できる存在」と錯覚させることができることもあるというわけです。

ここで「たかが席順で……」と思われたことでしょう。
確かに、席順だけで全てを決することはできません。
たとえば、「好意メーター」なるものがあって、「100」になると、あなたのことが好きになるとしましょう。
席順で「安心」させたくらいだと、好意メーターを、たかだか5くらいしかあげることが出来ないと思います。
※)もちろん、5は適当な数値です。

しかし――。
たかが5。
されど5です。

他のテクニックと併せて、積み重ねていくと、大きなパワーになります。

もっというならば、世の中、一撃必殺のものって、「ほとんど」存在しないと思います。
たとえば、「異性として意識されていなかったのに、これを言えば、大逆転できる必殺の口説き文句集」なんて存在しないんです。
存在するのは「好意メーターを、5だけあげるフレーズ集」みたいなものだけなんです。

でも、たった5でも、それを積み重ねていけば、いつかは「100」になるわけですね。
というわけで、小さな効果があるものの「積み重ね」が重要だと、私は思っています。

※)実際は、人を選べば、好意メーターを一気にあげる口説き文句もありますが、それは例外です。もっというならば、これは人を選ぶこと自体がテクニックで、あって、一撃必殺の口説き文句じゃない……って話がややこしくなりそうなので割愛。

……話を元に戻します。

スポンサード リンク


心理学的な見地から勧められている、ふたつの席順

心理学的に、以下のふたつのことが言われています。

(A)入口の見える席は安心感がある

心理学と見事に合致するのが、ビジネスマナー。
いわゆる「上座」です。
上座って、簡単にいえば、偉い人に座らせる「いい席」なわけですが、なぜ、その席がいい席なのかといえば、その席が一番、「安心感」など「プラスの感情」を与えることができるからなんでしょうね。

(B)正面の席は、心理的な圧迫、緊張感を生む

ここから色々なことが推測されていますが、要は、正面に座ると安心感は得られないということです。

というわけで、たとえば、以下の6名席の場合、
(1)お目当ての子は、どこに座らせます?
(2)あなたはどこに座ります?

 4      5      6
 1      2      3
<入口>

まず(1)ですが、要するに「上座」に座らせればいいんですね。
ビジネスマナーで考えれば「6>5>4」の順になります。
ただ、実際は、トイレに行きにくいってことで、「4」が好まれることがありますし、現実問題、数々の飲み会に参加していると気がつくのが、奥に座りたがらない女性が多いってことです。
※)嘘だと思うなら、100回ほど(笑)飲み会に参加するとわかります。

なので、女性を相手にする場合は「4」がお勧めです。
※)逆に相手が男性だと、ビジネスの世界に生きているので、上座の「6」の方がいいと思います。

次に(2)ですが、女性が「4」に座ったとき、「3」「6」はダメなのは明白ですよね。
で、「1」もダメですよね。
だって、女性の正面になりますから。
なので、「1」は避けて、「5」か「2」ですが、「5」だと露骨に「あなたに気がある」と言っているようなものです。
しかも、「5」に座る男性のほとんどは、お気に入りの「4」の女性とばかり話そうとしてしまうので、以下に反してしまって、逆に嫌われてしまいます。

女性の集団と付き合うには「平等」が基本

というわけで、わたしは「2」がお勧めというわけです。

……色々、飲み会の席について語ってきましたが、ぶっちゃけ、わたしは飲み会のときは、そんなに席は気にしないです。
それは「相手に好かれる会話フレーズ」を知っているためですが、それでも、(男女関係なく)ふたりで食事にいくときは、席順は、かなり気を遣っています。

ふたりでの食事も、やはり心理学的な見地から席順を考えるべき

気になる異性もしくは商談相手と、食事に行ったとします。

<レストランで食事>
ふたりでレストランに行けば、ほぼ、正面に向かい合う形になりますよね。
なので、正面を避けるのは難しいです。
ただ、「奥の席」か「手前の席」かは選べます。
というわけで、ふたりで店に入ると、席まで案内されました。
席の「奥」は座り心地がいいソファー、「手間」に、木の椅子がありました。
奥と手前、どちらに座ります?

あなたが女性であったとしても、相手を奥に座らせた方がいいって、もうわかりますよね。

<その後の飲み屋>
その後、店を変えて、軽く飲みますよね。
どういう店にすべきか、もうわかりますよね。
もちろん、「カウンター席」の店です。理想は、バーテンダーなどから遠いカウンター席です。

※)てか、(男女関係なく)ふたりでカウンター席に座っているのに、バーテンダーが近くに来る店って、ほんと、なんとかならないんですかね。席で心理的に安心感を与えて、心を許してもらおうと、深い話をしようと思っても、バーテンダーが邪魔で……。

ちなみに、特に初対面の相手のときは、食事のときから、安心感を与えるカウンター席がかなりお勧めです。
※)一般的には、L字に座るのもいいといわれていますし、実際、いいと思いますが、現実問題、そういう席の店って、見たことがないような……。

職場の飲み会の席順も心理学的な見地に立とう

営業職のように明らかに数字として結果がでる部署は、話は別でしょうが、出世したいならば、上司に媚を売るのが大切ですよね。
世の中、本当に会社のことを思っている人なんていないですから、やはり権限のある人に好かれた人こそ、出世していくわけですし。

なので、職場の飲み会のときも、どこに座ればいいのかわかりますよね。
露骨なおべっかが好きな上司だと真横に座って、そうじゃないふつうの上司だと先程の話と同じ位置に座ればいいのではないでしょうか。

席順の原則

というわけで、席順を考えるときの原則は2つ。

1.相手を「上座」に座らせる。ただ、女性の場合は、奥に座るのを嫌がる傾向があるので、入口近くの席にするといいかもしれません。

2.飲み会のときは、「斜め前」に座るのが吉。相手もあなたのことを悪く思っていない場合は、「隣」に座るのがいい。マンツーマンのときは、カウンター席などのように、相手の「隣」に座るのがお勧め。

「人の思考パターンを読む私の方法」のトップページ